アトリエキャビン成果展

2026年7月3日 -10月4日
ルオムの森, 北軽井沢

2025年4月、アトリエキャビンレジデンスに滞在して、自分の作品のことや自然と向き合える、静かな時間を過ごしました。吹雪の鬼押出し溶岩台地を歩いて、kitamocの活動を見学し、この地の風景を見ながら歩いたりした6日間が今回の展示につながっています。人間の時間では測れないくらい古い大地や浅間山を見て、本当にすごいなと感じると同時に、ちょっと怖い気もしました。でも、その時間についてもっと知りたいという確かな気持ちが出てきました。それと、この土地の参考として受け取った数冊の中にあった、谷川俊太郎さんの「生長」と「二〇億光年の孤独」という詩を読んで、自分の内側とすごく重なりました。それからは、自然や長い時間、思い出とかをより大切にしながら作るようになりました。

アトリエキャビン滞在中、私は新しい表現を試せる時間と空間が本当に生まれました。そうして「日々ドローイング」を立体で表現したいという思いを、ようやく実際に形にすることができました。2025年の中之条ビエンナーレで「日々ドローイングxyz」として展示しました。

アトリエキャビン成果展では、3Dペンを使って、滞在時に歩いた道を卵の殻に書いてみました。空間や時間を動く私の動きを形にできたと思います(はじめて見学に行った日の散歩記憶も作りました)。それから、鬼押出しに地衣類やコケが生えてくるのも気になっていて、火山岩や紙粘土、3Dペンを使って立体的な作品を作りました。何百万年もかけて、そっと息をしながら生きていく生きものの様子を表したかったからです。

他にも、屋根に積もって溶ける雪を撮ったループ動画を元に、時間が流れて、自然が変わっていく様子と、私の中の思い出や感じ方が一緒に表れるような動画作品も作りました。

谷川俊太郎さんの詩からインスピレーションを受けて作った作品もあります。

こういう時間を感じた経験は、これからの私の作品にもきっと生きてくると思います。