「瞬間に生息」

アーティストについて

ファニー·アリエ (Fanny Allié)

ビジュアル·アーティスト 

ファニー·アリエは、端切れ、破片、小物など、主に路上で拾った素材を使用して、不安定で壊れやすく不明瞭な構造物や建築物を作り出し、彼女が作り出したキャラクターとその空間の関係を考察する。そこでは、身体、ジェスチャー、構造を作る要素、正体不明の物体、垂れ下がった糸が振り付けのように存在する。これらのエモーショナルな風景画は、個人的、及び集合的な経験から生まれ、私たちが普段住む空間の共通の神話を作り出す。これらは、私たちが親しんでいる世界の反対側の世界と混じり合い、具現化する。

アリエはフランスで生まれ育ち、現在はニューヨーク在住。2020年度Dieu Donné Workspaceのレジデントである。2005年にフランスのアルルにあるEcole Nationale Supérieure de la Photographieを卒業後、渡米。Princeton University、 Equity Gallery、DOT Art、A.I.R Gallery、ニューヨーク市公園局など、アメリカやヨーロッパで個展を開催の他、現在活動の拠点としているニューヨークで、NYU/Gallatin Gallery、Dorsky Gallery、Field Projects、BRIC Rotunda Gallery、Dekalb Gallery/Pratt Institute and The Bronx Museumでのグループ展にも参加。Volta 12 (バーゼル)や、マイアミで毎年開催されるArt Baselの会期中にArt Miamiなどのアートフェアにも参加経験がある。

エミ·エレオノーラ (Emi Eleonola)

ミュージシャン/ 音楽芸者/ 舞台女優/ 音楽プロデューサー

幼少期よりクラシックピアノ、ジャズピアノを学ぶ。1992年、ロックバンド、Demi Semi Quaver のボーカリストとして、生まれ育った日本でデビュー。その後、ニューヨークにあるレコードレーベル「TEN23」よりUS版もリリースされた。テキサスSXSWへの参加を含む全米ツアーを行い、カリフォルニア州のカレッジラジオ·インディーズ·チャートで1位を獲得するなど、話題となる。近年はソロアーティストとして、フジロックフェスティバルなど数多くのイベントに出演の他、2018年にソロアルバム「Party Piano Punk」をリリース。

エレオノーラは舞台音楽監督としても活動する他、UA、石川セリ、三上博史などへの楽曲提供も行う。また、女優として蜷川幸雄作品、寺山修司作品など数多くの舞台に出演。さらには、執筆や映画「プリシラ」のノベライズなど幅広い分野で活躍中。

アーサー·ファン (Arthur Huang)

コンセプチュアル·アーティスト/ 分子生物学者 

アーサー·ファンは、分子生物学者の顔も持つ異色のアーティスト。日常生活に題材を見い出し、自身の日々の動きを記録するため、2012年から、毎日の散歩の道筋をさまざまな媒体で描き、 2015年からは、毎日通勤中の電車の中で、自在にデッサンを行っている。最近は、チラシ、封筒、パッケージなど、日常生活の中での何気ないものを組合せてコラージュも制作。彼の現在の作品は、日常生活と無意識の記憶との関係を考察している。

ファンは米国出身で、 2001年にRhode Island School of Designにて絵画及び版画美術修士課程を修了。Southern Exposure(サンフランシスコ)、Printed Matter(ニューヨーク)、neurotitan(ベルリン)、オースティン美術館(テキサス)など、アメリカやヨーロッパで作品を発表。

現在は東京に在住し、茅ヶ崎市美術館、中之条ビエンナーレ、ギャラリーカメリア、Jill d’Art Gallery、Hasu no hana、HAGISO、東京アートブックフェア、Spiral Independent Creators Festival、瀬戸内国際芸術祭2013を中心に、日本全国での展覧会の参加も。 2012年に設立された東京を拠点とするアーティスト集団、アート·バイト·クリティークのディレクターも務めている。

小林園実 (Sonomi Kobayashi) 

ビジュアル·アーティスト/ キュレーター 

科学、物理学、宇宙、自然、スピリチャリティなどに興味があり、作品はシンボル的で抽象的である。瞑想などでインスピレーションを受けたことや、日常生活や自然の中から自身が興味の湧いたシンボル的な形などを題材とし、現代と伝統的な素材やテクニックを合わせて作品を制作している。

小林は埼玉県出身で、現在はニューヨークにてアーティスト及びキュレーターとして活動している。ニューヨークにあるWilliamsburg Art & Historical Center、 Ground Floor Gallery、 The PIT LOFT galleryなどでグループ展を共同企画。今回は初めての東京での企画となる。

版画部門でWill Barnet Grantを受賞。マサチューセッツ現代美術館やVermont Studio Centerなどでアーティストレジデンシーに参加。 Williamsburg Art & Historical Center (ニューヨーク)、 Lesley Heller Workspace (ニューヨーク),  ニューヨーク市公園局、Flinn Gallery (コネチカット)、341 FSN Gallery (ロスアンジェルス)、Galerie ARTAe (ライプチッヒ)、国立新美術館 (東京) など、日本やアメリカ、ヨーロッパで個展やグループ展への参加多数。現在活動の拠点としているニューヨークでは、MoMA PS1、Prinnted Matter Inc、紀伊國屋書店にてアートブックフェアにも参加。2021年には、京都と亀山での展覧会参加も予定している。